葬儀の相場は何で変わる?安いと不安?費用の内訳や相場を調査

公開日:2022/06/15   最終更新日:2022/06/30

費用の内訳や相場

葬儀には高額な費用がかかるものですが、後になって振り返ると何にかかったのかわからないことはよくあります。そこで大切になるのが事前の見積もりなのですが、相場を把握していないと高い・安いの判断が付かないことでしょう。ここでは葬儀費用の全国平均を元に、内訳や相場について見ていきます。

葬儀費用の平均相場

平成28年の(財)日本消費者協会「第11回・葬儀に関するアンケート調査」によると、葬儀費用の全国平均は195万7,000円になります。しかし、これはあくまでも平均・相場であり、必ずこれだけの金額をかけなくてはいけないというものではありません。

一般葬だけでなく家族葬、一日葬など多様化する「葬儀の形態」や、何人に来てもらうか?という「参列者の数」などによって、大幅に変わるのが葬儀費用なのです。

葬儀費用の内訳

平均で1957,000円かかる葬儀費用は「葬儀費用一式」約121万円「飲食接待費」約31万円「寺院費用」約47万円にわけることができます。

葬儀費用一式

葬儀屋さんが「〇〇プラン」と名づけているものに「車両・安置費用」「式場使用料」「火葬費用」を加えたものです。「〇〇プラン」には祭壇やお棺、骨壺、遺影など葬儀を一通り行うのに必要な費用が含まれますが、家族葬など、こぢんまりとした葬儀形態を選ぶことで費用を抑えることができるでしょう。葬儀屋さんによって、後述の「式場使用料」などが含まれる場合もあります。

車両・安置費用

ご遺体を搬送し安置するのにかかる費用です。車両費は搬送する距離に応じて加算され、安置費用は日当たり1万円ほどが相場になるでしょう。

式場使用料

告別式・葬儀に用いる式場の使用料金です。こじんまりとさせることで費用は抑えられますが、葬儀屋さんによっては適当な式場を持っていないこともあります。事前見積もりの際に、希望の葬儀形態が可能かどうかを確認しておきましょう。

火葬費用

使用する火葬場やお住まいの地域によって料金が変わります。葬儀社を通さずに、支払いを求められることがありますので注意が必要です。

飲食接待費

参列者の食事や返礼品のことで、費用は一人当たりで変わります。食事は通夜に参列してくれた方に出す「通夜ふるまい」と、葬儀を終えた後に出す「精進落とし」の2通り。前者の相場は2,0003,000円/1人、後者は3,0005,000円/1人が相場になります。

香典返し

参列者に当日お返しする分の費用です。いただいた香典の額に関係なく一律で用意し、2,0005,000円/1人が相場になります。特別に多くいただいた方には、後日あらためて香典返しを行いましょう。

寺院費用

仏教では「御布施」神道では「御玉串料」キリスト教では「御花料」となるのですが、これらに相場はありません。たとえば仏教なら菩提寺と檀家の関係で上下しますから、お寺に直接たずねるのがよいでしょう。

また、交通費として「御車代」食事代として「御膳料」を別途渡すのが一般的で、相場はそれぞれ5,0001万円となります。御布施や御車代などは葬儀社を通さずに、通夜の後に直接渡すのがよいでしょう。

追加料金が発生する場合も

あらかじめ見積もりを取っていても、追加費用が発生してしまうことはよくあります。余裕ある計画が必要になります。

飲食接待費

とくに計算しづらいのが、この費用です。参列者が予想以上に多くなった場合、追加費用が発生してしまいます。

安置費用

火葬場のスケジュールやお日柄などの関係で、ご遺体を安置する日数がのびる場合があります。安置費用に加えて、ドライアイスの費用などが追加でかかります。

湯灌サービス

故人の体を洗い清め化粧をほどこしてくれるサービスは、葬儀費用一式に含まれないのが一般的です。湯灌とメイク一式で7万円くらいが相場になるでしょう。

式場看板

式場のそばで見かける「〇〇家式場」と書かれた看板も、葬儀費用一式には含まれません。作成・設置する枚数で上下します。

そのほかの追加費用

当日になって祭壇やお棺、骨壺などをグレードアップすると、その分費用がかかります。

格安の葬儀プランの注意点

すべてに当てはまるとはいえませんが、極端に安い見積もりは要注意です。理由は「葬儀費用一式」の名目にもかかわらず、必要なものが含まれていないケースが多いから。高額なオプション料金を支払うことになりますので、事前に見積もり書の内容を吟味しておく必要があります。

また、値段だけで格安の葬儀プランを選んだら、お通夜や葬儀・告別式も行われないシンプル過ぎる内容だったということもあります。事前にしっかりと確認を取っておく必要があるでしょう。

 

葬儀屋さんの見積もりを判断するのに、ある程度の相場を知っておくことは大切ですが、あわせて重要になるのは同内容の見積もりを複数の葬儀屋さんで比較検討することです。とくに高い項目や、漏れがないかをチェックしましょう。複数の葬儀屋さん選びでは、このHPに掲載されているところを参考にしてください。

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