家族葬とはどのようなもの?メリット・デメリットを理解しよう!
家族葬という言葉も一般的になりましたが、どのようなものかを熟知している方はまずいらっしゃらないことでしょう。これを読むことで家族葬のイロハやメリット・デメリットを知ることができますから、一通り頭に入れることで、葬儀屋さんとの打ち合わせなどもスムーズに行えるようになります。ぜひ参考にしてみてください。
そもそも家族葬とは
明確な定義はありませんが、参列者を親族や身内にしぼった、こぢんまりとした葬儀のことです。2000年代から広がり始めたスタイルで、現在では全体の3〜4割ほどを占めるとされています。
家族葬が広まったのは、活動エリアが狭い高齢者の葬儀が増えるにしたがって、葬儀が自然と小規模になったことや、昔と比べて近所付き合いが疎遠になったことが考えられます。また以下のメリットがあることも、家族層が広まった理由といえるでしょう。
家族葬のメリット
家族葬の主なメリットは以下の通りです。
ゆとりをもって見送ることができる
参列者が多い葬儀は落ち着かないもの、とりわけ喪主さんの忙しさは格別です。家族葬なら一般の参列者にあいさつしたり、気をつかったりする必要がありませんから、心にゆとりをもって故人を送ることができるでしょう。
費用があまりかからない
葬儀が大規模になるにつれ、費用も掛かってしまいます。家族葬なら会場使用料をはじめ、かかる費用を抑えることができるでしょう。しかしデメリットの項目でも説明しますが、費用がかからない=経済的負担が軽いわけではありませんから、注意が必要です。
追加料金が発生しにくい
予定より参列者数が上回ってしまうと「通夜ふるまい」や「精進落とし」にかかる費用も予定をオーバーすることになります。家族葬なら用意する料理も声をかけた方の分だけになりますから、追加料金は発生しにくいでしょう。
逆に用意していた料理がムダになるというケースも少なくなります。事前の見積もりとあまり誤差が出ないのも、家族葬のメリットといえるでしょう。
家族葬のデメリット
メリットだけを見るとよいこと尽くしのように感じますが、デメリットもあるのが家族葬です。とはいえこれらは回避することもできます。
参列者を希望する方がもれてしまうかも?
新聞の「おくやみ欄」への掲載をひかえた場合「参列したかったのに!」と残念に感じる方も出てくるでしょう。後日、親族のみの参列だった旨や、故人の遺志を尊重した結果であることを丁寧に伝えることで、不満も和らぐに違いありません。
地域の反感を買ってしまうかも?
近隣の方々が葬儀の手伝いをするなど、地域の風習に家族葬が反するケースもあるでしょう。故人の遺志とはいえ、気まずい思いをするのは望ましくありません。あらかじめ町内会長さんなど地域の顔役的な方に、話を通しておくことで地域からの反感も和らぐはずです。
突然の弔問がふえるかも?
葬儀に参列ができなかったから、という理由で突然、弔問に見える方が増えてしまうかもしれません。葬儀が終わった後に、家族葬で送ったことや弔問、香典は遠慮する旨を伝えておきましょう。一方でやはり弔問に見える方もいるでしょうから、返礼品はあらかじめ用意しておきましょう。
実質的な負担が増えるかも?
家族葬は一般の方からの香典が見込めませんから、葬儀費用の大部分が「持ち出し」になってしまいます。費用があまりかからないというメリットは、経済的負担が軽くすむということと、必ずしもイコールではないのです。
経済的負担を軽くするには、事前の見積もりが重要です。気を使わない家族葬とはいえ、葬儀当日に費用のどこかを削って…という話はとてもしていられません。見積もりとの誤差が出にくいのは、家族葬のメリットの一つです。事前見積もりの段階で、費用をよく詰めておきましょう。
家族葬を行うときに注意したいポイント
デメリットの項目でも少し述べましたが、家族葬では事前見積もりが大切です。あわせて大切なのが見積もりの詳細さ、後からかかってくる可能性がある費用など説明が丁寧な葬儀屋さんを選びましょう。
また確認しておきたいのは、イレギュラーの対応について。予期せぬ参列の方が加わるなどのケースでは、葬儀屋さんの柔軟性や家族葬の経験の豊富さが問われます。
事前見積もりの段階で担当者に思い付く限りの質問をすることで、葬儀屋さんの能力をはかることができますし、親切さや相性など基本的な部分もわかってくるでしょう。あわせて流す音楽など、どの程度まで希望を聞いてくれるか、クレジットカードが使えるかなどの清算方法についても事前見積もりで確かめておくべきポイントでしょう。
一般的になったとはいえ、家族葬の実際を知る方はごく少数。よい式になるもならないも葬儀屋さん次第なのが家族葬です。そこで重要になってくるのが事前の見積もり、費用面だけでなく葬儀屋さんの実力や担当者との相性を確認するのにも大切なのです。アットホームな葬儀なら、どのようなものができるのか?このHPに掲載されている葬儀屋さんに、ぜひ問い合わせてみてください。