葬式後の食事やお供えものについて

公開日:2022/09/21  

葬式やお通夜、告別式などに参加した後には食事が出されるのが日本の文化のひとつになっています。そんな葬式後の食事やお供えするごはん、マナーなどについて紹介していきます。

葬式後の食事について

葬式やお通夜、告別式の後に食事やお酒をふるまうことで故人を偲ぶことを「通夜振る舞い」もしくは「精進落とし」といいます。ここでは、通夜振る舞いと精進落としについてお伝えしていきます。

通夜振る舞いの食事内容やマナーについて

通夜振る舞いとは、お通夜のあとにふるまわれる食事のことです。故人とともにするこの世で最後のお食事という意味が含まれています。

ご遺族から参列者へ「何かつまんでいってください」と声をかけることでお礼とお清めをする形になっています。お通夜の終わりに参列者へ声をかけるため、そこで参加する人としない人が決まります。

そのため、通夜振る舞いの食事は人数把握が難しいですが、食事は全体の参列者の5割から7割程度の量を用意することがスタンダードとなっています。お酒に関しては、1人につき1杯ほどいきわたるように準備しておけば問題ないでしょう。

基本的にはこの声掛けには断らないことがマナーとなっており、この通夜振る舞いの食事に箸をつけることで供養になるといわれています。食事内容としては、オードブルやサンドイッチ、お寿司、揚げ物、煮物などの盛り合わせメニューが多い傾向にあります。

しかし、都心ではこの通夜振る舞いがなく、参列者への引出物を渡すだけのパターンも多くなりつつあります。そのため、この通夜振る舞いは伝統的な儀式ではありますが、特別なルールなどはありません。

あくまで宴会ではなく、故人を偲ぶ食事会であるため、その点を心得ておく必要があり、基本的に参列者は長居をしないことが一般的です。

通夜振る舞いの予算

通夜振る舞いの予算はどれくらいなのでしょうか。先ほども少し触れたように通夜振る舞いの食事は、参列者人数の7割程度と、親戚の人数で計算することがおすすめです。

1人あたり3,000円ほどを予算として計算していきます。お通夜をお手伝いしてくれる人や世話人は参列者と一緒に食事はしないため、別途、お弁当もしくは同じ食事を用意し、別の部屋で食べてもらうことがスタンダートとなっています。

基本的には参列者が全員帰宅し終えてから、食事やお酒でおもてなしを行います。

精進落としの食事内容やマナーについて

精進落としは、火葬後に控室でふるまわれる食事やお酒、初七日の法要が終わった後にする食事のことをいいます。現在はこのようなスタイルですが、以前は死後から四十九日の間、遺族は魚や肉などを避けた精進料理を食べる習慣がありました。

現在は、火葬後や初七日の法要が終わった後に会葬者へのお礼の気持ちを込めて、会葬者へ食事をふるまうのがスタンダードとなっています。この精進落としは火葬に参列した方のみへの食事提供となり、精進落としに参加するのは遺族や親族、より親しい友人のみとなります。

そのため、精進落としの食事の数は前もって把握ができ、食事内容としては、通夜振る舞いの食事と異なって大皿ではなく、懐石料理や松花堂弁当などひとりひとりに提供されるスタイルが主流となっています。しかし、通夜振る舞いの食事内容と被らなければ食事内容に特に決まりはありません。

食事の予約時にはしっかりと精進落としの食事であることを伝えることで、めでたい席で使われる食材を避けた食事を提供してくれます。また会葬者にアレルギーを持っている方がいる場合にも予約時にはしっかりと伝えておくようにしましょう。

精進落としの予算

精進落としの予算としては、一人あたり5,000円ほどが相場になっています。お酒代は別途必要となるため、予算を組む時には注意しておきましょう。

参加人数が多い場合には、配膳人を別途で発注する必要があるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

葬式後の食事の席での振る舞いについて

上記でも少し触れましたが、葬式後の食事の席での振る舞いについて喪主側や参加者側で詳しく紹介していきます。通夜振る舞いの食事の席では、そこまで厳しい決まりはありませんが、精進落としの食事の席ではちょっとした決まり事があります。

まずは座る場所です。もてなす側の遺族は、下座へ座り、宗教者は上座へ座ります。会葬者の席次に関しては、喪主が決めるため、基本的にはその指示に従って座ることになります。

そのため喪主は、葬儀社と相談して決めていくとスムーズでしょう。全員が着席したあとの流れとしては、食事前に親族が皆さんへ挨拶を行います。

そして献杯を行い、喪主と遺族はお酌に回ります。基本的には、故人を偲ぶ会であるため、大声をあげたりなどはマナー違反だといえます。

食事中の会話に関しては、故人の死に直結してしまうような会話は避けて、故人との楽しいエピソードなど思い出話が無難だといえます。精進落としの食事会は、1時間から1時間半ほどで締めのあいさつを行うとベストです。

年配の方もいるため、長居させて疲れてしまうことがないように早めに区切りをつけることが大切です。そのため、喪主や遺族のおもてなす側の人は、事前の準備が欠かせず、初めての場合にはわからないことだらけになってしまうことでしょう。

葬儀社とよく話し合いを行い、プランニングなども一緒に考えてもらうことでよりスムーズな葬式となります。参列者も遺族側もこれらのマナーを頭に入れて参加することで、よりよい葬式となることでしょう。

故人へお供えするごはん

葬式で故人へお供えするごはんとしては、「枕飯」と「枕団子」があります。ここでは枕飯と枕団子について詳しくみていきます。

枕飯とは?

枕飯とは、故人を偲ぶ儀式のひとつです。故人、最後の食事とされ、故人のお茶碗にご飯を盛って、お箸を中心に立てます。

故人があの世へ無事にたどり着けるようにという願いをこめて、遺体の枕元に供える枕飾りのひとつとなっています。基本的には葬儀中にも祭壇にお供えします。お供えのごはんを見て亡くなった方が「再び白米を口にしたい」と生き返ってくるのではないかという思いも込められているという説もあります。

お供えする期間としては、一般的には永眠した日の棺に入る前から火葬をする直前までとされています。しかし地域によってお供えする期間が異なり、またキリスト教など宗派によっては、枕飯を用意しない場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。

枕飯はどう用意するの?

枕飯はどのように用意していくのでしょうか。以前は、枕飯に使用するごはんを炊くときには、通常利用しているかまどとは別のかまどを使って、お茶碗にすりきり1杯分のお米を炊くことがスタンダートでした。

しかし現在は、普段使っている炊飯器で1合分を炊くことが主流となっており、枕飯だけのために炊いた場合には不幸せになることがないようにすべてお供えするとよいでしょう。盛り付け方法は、故人が使っていたお茶碗に、この世に心残りがないようにでき限り高く盛り付けます。

きれいな形に仕上げるためにも、2つのお茶碗を使って盛り付けていくとよいでしょう。お箸は基本的には、ごはんの中央に箸を刺し、これで完成となります。

枕団子とは?

枕団子も枕飾りのひとつであり、故人が迷うことなく旅立てるようにお供えします。あの世へ行くまでにお腹がすいてしまったら、いつでも満たせるようにといったような意味が込められており、故人があの世に旅立つときに持っていくお弁当を意味しています。

枕団子は、地域によって異なりますが、6個お供えすることがスタンダートとなっています。基本的にはどのような個数であってもピラミッドのような形になるように盛り付け、枕飯のようになるべく高く盛ることが大切です。

枕団子はどう用意するの?

枕団子の作り方は、お団子をつくるときの粉を使って球体に丸めていきます。故人を偲ぶためのものなので、可能であれば家族全員で作るとよりよいでしょう。

飾り方は、6個の場合には団子5個を花の形に並べて、残り1個を中心においていきます。個数や並べ方などは地域によっても違いがある場合もあるため、その地域の風習に従うとよいでしょう。

枕飯と枕団子は、後に両方とも棺に納め、遺体とともに一緒に火葬することで処分します。枕飯に使っていた故人のお茶碗は、この世に未練なく成仏できるように、割って処分するとよいでしょう。

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